分析と要望

2006年2月2日 ゲーム
分析と要望
 グランプリ上位8人のレシピが公開されたので、各カードの利用率を調べてみました。メイン320枚中の内訳は下記のとおり。
 まずは色別。

 緑:152枚、黒:112枚、青:42枚、白:14枚、赤:0枚という結果

 赤の0枚は仕方ないとしても、白の14枚も三位で使われていなかったら…と恐ろしくなる。黒緑を選択することはベストでなかったとしてもベターであったことが結果から判断できる。次に個々の利用枚数。デッキは8種なので最大は24枚ですね。

一位:24枚
象砲手バルカン

二位:23枚
誕生の宴

三位:21枚
大巨人クレーター・メーカー

四位:20枚
カオスビースト・スキュラ

五位:18枚
カオスビースト・ゲンブ

六位:13枚
殺意の魔煙キラー
スパイク・ガールズ
微笑む人形マリアン
魔獣王ティラノギア

九位:12枚
真夜中の狩人ミュラー
魔少年ダミアン

11位:11枚
冥王の鈎爪

12位:10枚
黄泉返りの呪法
妖精の風車

14位:8枚
失恋の痛み

15位:7枚
大巨人ムーン・イーター

16位:6枚
益々繁盛
水底の歌劇場
夢見る人形エリザベス

19位:5枚
冥界の門
花冠のフェアリー

21位:4枚
宝石商人ファルコン・ケン
瘴気の渓谷

次点:3枚
グレン・リベット
ロマネ・コンティ
ガーディアン・ソウル
天国の門
シーホースルドルフ
スパイ・スパイダー
ハイタイドセイコー
パラドクス・ストーム
兎娘キューティ・バニー
カオスビースト・マンティコア

2枚
聖騎士ホーリー・アロー
濃霧の魔氷フォッグ
玩具商人ペンギン・ポー
細波の入江の魔女
氷柱の魔氷アイシクル
ディメンション・ロード
グッバイ・マイ・エンジェル
呪われた館
サキュバスの吐息
ケイオス・ハンド
密林の孤城

1枚
マーダラー・マンティス
真珠貝の褥の魔女
イビルアイ・アサシン
生命の門

 誰もが投入する確定パーツということで一位に《バルカン》、二位に《宴》。これはもう鉄板といっても過言ではない。とりあえず緑使っとけ、緑使うなら突っ込んどけと。
 三位の《クレーター》も7人が3枚づつ投入。先攻クレーター投下の強さは誰しもが認めるところ。
 続く《スキュラ》は軽さを生かして墓地回収用パーツとして大活躍。いかに移動が軽いとはいえ《罪人の魔煙クライム》が選ばれることはなかった様子。
 五位の《ゲンブ》も無難な位置。やはり劣化版の《スフィンクス》には出番がありません。高パワーは魅力ながら、ダブルシンボルを嫌って枚数を減らす人も多いようです。ここまでは緑が独占。
 六位の《キラー》、《スパイク》、《マリアン》で黒が初お目見え。特に《キラー》は安価な迎撃手段として高評価を博した模様。トップレアと呼び声高い《スパイク》は強い強いと謳われながらも2積みの人が多かった。再利用することを前提とすればこの枚数が妥当なのかもね。《マリアン》は好みが分かれたようで、後述の《ダミアン》との兼ね合いで個々によって差が見られた。どれも構築済みで手に入るパーツなので、これから始めるプレイヤーにとってはありがたい話。
 同位の《魔獣王ティラノギア》は出されて分かる決定的な強さ。総じてこれを除去できずに負けた試合は多かったんじゃないかなと。デメリットは自身でコントロールできることを思えば6マナ7500でスマッシュ2は強い。結果論ですが。
 九位は《ミュラー》と《ダミアン》の墓地回収生物コンビ。これまたプレイヤーによって投入枚数に差。決勝戦を見ていて《ダミアン》と《キラー》で8000を討ち取れるのは強いなと思いましたが、《ミュラー》と《スキュラ》でも8000を討ち取れるのよね。この、なんとでもなります感が純正黒緑の強さなんだろう。
 11位は《鈎爪》。確定除去は強い。上記の墓地回収を考慮すれば、ナナマナ生物の除去にはそんなに目くじらを立てるほどではないのか。この、なんとでも以下略。
 12位は《呪法》と《風車》。墓地回収能力を重視するか否か、生物同士のぶつかり合いを意識するか否かで選択に差。実際問題、呪法で《ゲンブ》を回収されると凹むのは確か。でも慣れた人だと【ヴァンパイア】や回収パーツなんかを拾ってチクチク攻めることが多かったみたいです。
 14位は《失恋の痛み》。メインからの投入を避けた人も多かった。《スパイク》回せば必然的に手札は減るだろってことなのか。2ターン目に《痛み》でマナ加速系を抜かれて3ターン目《クレーター》も凹みますが、今回の分布を見ると、マナ破壊よりも除去に特化したデッキが勝ち上がったのではないでしょうか。
 15位は《大巨人ムーン・イーター》。ナナマナといえばコレ。重いけれど《鉤爪》がなければ詰むこともある。主に《歌劇場》デッキの主力として投入されていました。
 16位は《益々繁盛》と《水底の歌劇場》。やっと青の出番。どちらも3積みで二つのデッキに投入されていました。特に《歌劇場》の強さは圧倒的で、今後は青のトップレアとして君臨するんじゃないでしょうか。黒緑に有利とはいえ、その強さを発揮するには当然ながら高いスキルが必要のようです。帝王と二人で「青はカウンターがなきゃ弱いよ」なんて言ってたのが恥ずかしい。
 同位には《夢見る人形エリザベス》もランクイン。とにかく軽くて中型への抑止になる反面、相手によってはまったく役に立たないケースもあるのはご愛嬌。黒の濃いデッキは墓地回収を念頭に、どれも2枚ずつ詰んで汎用性を高めるケースが多いように思えます。
 19位は《冥界の門》と《花冠のフェアリー》。奇襲性の高い《門》は使用率が高いかと思いきや、《冥界の門》は5枚、《天国の門》が3枚、《生命の門》に至っては1枚しか使われていませんでした。突き詰めるとプラン成功率を重視するようになるのかもしれません。
 21位以降は、まぁ、デッキによっては入るよねといった感じで分析の対象ではないかなということで割愛。これを見ると、およそ200枚というカードプールで出来ることと出来ないことが分かったんじゃないかなと。緑のマナ加速、マナ破壊、規格外生物。黒の効果除去、手札破壊、墓地利用。青の【召集】、ドロー。このへんが勝ち組で、白と赤はどう絡んでも負け組だったと。
 次に発売される100種のカードがこの関係を大きく変化させるのか、既存の組み合わせを強化するだけなのかは大いに楽しみなところ。特にも不遇の赤が数種のカードの投入で果たして化けるのか…。デザイナーの手腕が問われる部分でしょうね。

 また、今後メーカーがどんな対応するかはまったく見えてこないんですが、唯一《クレーター》に対しては、なんらかの制限を与えるべきだと思います。M:tgやデュマスと比較して、軒並みコスト高に設定されているデロにおいて、「?緑緑」で土地1枚の破壊は《Thermokarst》と同等。これが呪文だったならアリかなで終わるんでしょうけど、自殺が容易なシステムを介し、墓地から再利用できるってのが問題。
 仮に「?緑緑」だったとしても《ダミアン》で回収は可能。とはいえ現在の先攻投下有利の方程式は揺らぐのかな。
 コストが「緑緑緑」だったらどうだろう。単色かそれに近い構成でなければ使えないし、次ターンに《ミュラー》で回収ってのは難しい。ま、どう転んでも強そうよね、コレ。

 次のエクスパンションに「?赤」で同効果を持つ生物が出たりするとワヤですかね。そしたら赤緑土地破壊なんてことになるのか…。とりあえず土地破壊ってのは強い効果なんですよ。システム的にも手札はプランで供給できるけど、マナは供給できないんだしね。
 まー、含めてガチ思考のもと、一蹴されてしまいそうではありますが。移動コストによって、他のゲームの倍はマナが必要になるデロなので、序盤からマナ破壊できちゃうのは門戸を狭めることになるんじゃないかな〜と改めて思いましたとさ。

コメント

TEL

最新の日記 一覧

<<  2025年7月  >>
293012345
6789101112
13141516171819
20212223242526
272829303112

お気に入り日記の更新

日記内を検索