グランプリ雑感の続き。今日は環境を含め、わたし自身について。
 緑主体にタッチ黒というデッキを全面的に信頼して参戦したものの、結果は目を覆いたくなるような有り様。
 グランプリを制したのは青緑ながら、この日の勝ち組はまぎれもなく純正の緑黒たるクレーターミュラーを選択した人たちだと思う。
 全六戦のうち、初戦の三色歌劇場を除いて、以後の五戦はすべて黒緑というかクレーターミュラー。その高い汎用性にモリモリと食われてしまいました。つか、クレーターミュラーというデッキの研究が足りなかった。もっと多くのプレイヤーの回し方を参照すべきだった。前日予選にも参加すべきだった。なにしろ遅刻という体たらくは自分の責任以外のなにものでもないわけで、何しに行ったのかと自責の念でいっぱいになる。
 和助氏曰く、わたしは「線を引きたがる」そうで、なるほど体力温存などと予防線を張ってしまい目的があやふやになってしまったのは反省すべきだろう。
 プレイミスも目立ったが、デッキ構築の段で敗北していると思った。やはり回す回数が足りていない。断片的な情報で即座に効果や結果を求める体質は改めなくては強くなれない。
 なぜ負けるのかを何度も何度も考えて、何度も何度も試してきた人が勝ったのだと思う。そういう意味では社会人プレイヤーとしての限界も感じたところではあるが、同じく境遇の帝王がマネーフィニッシュしていることを思えば甘えでしかないのかもしれない。
 とにかく日常はカードにまったく触れず、良くて週に一度しか触れない環境が改善されない限り、空虚な投資だけが続くことだろう。この部分は地方におけるゲーム環境として最も改善すべき点であり、最も改善が困難な問題でもある。
 地元の専門店の質の低さを呪っても改善しないし、人材の不足を嘆いても改善できない。一番は育成することなのかなとも思うがこの話は別の機会に。

 さて、以上は勝つことを目的とした話。楽しむことを目的としたのであれば、それはそれは楽しい三日間でした。
 なんとか仕事を片付け、福島で帝王と、和助氏と上野駅で合流して同氏亭へ移動。ここで摂ったアルコールが翌日を左右するとは思わずガブガブと。
 そんなで翌朝の起床したのが9時半過ぎ。八時半の便に乗るはずが…。気を取り直して場所だけでも確認しようと出立したのが正午過ぎ。もーだめ。
 続いて仕事帰りの和助氏と合流しようと準急に乗るはずが、慌てて列車に飛び乗った車両は各駅停車。三分後にはマッハで追い越され、都合30分以上も合流に遅れる。もーだめ。
 なんとか会場に15時過ぎに到着。その低い天井と臭いに果てしなく辟易。16時には終わるのかなと覗いたんですが、まだ三戦目が終わったばかりとのこと。トレードしたいという帝王と、もうたくさんだと帰りたがるわたし。結局会場の様子を伺うだけで、プレイすることすらできず。というかせず。このとき遠征してきたけど抽選漏れという人たちを多く見かけ、中には実力者もいただろうにと不憫に思う。
 晩飯を経て帰宅し、翌日に備えて早く寝る。ということもなく、ズルズルと調整崩れのカードの出し入れ。あーじゃねーこーじゃーねーと考えるより先に回すべきだった。もーだめ。
 朝方に終身して数時間後に起床。「もっと早くから」は、わたしたちの永遠の課題だねコレ。眠い目をこすりつつ移動し会場へ。

 手続きを終え一回戦へ突入。三色召集という初めてのデッキタイプに苦戦するも、なんとか押し切って勝利。歌劇場の強さを痛感する。
 二回戦は黒緑。三ターン目にクレーターを投下され〜という回りに対処しているつもりが次第にジリ貧。これが黒緑の実力かと目からウロコ。追い詰めたつもりが返しの一斉攻撃で撃沈。なるほど無駄にスマッシュしないという選択の正しさを知る。惨敗。
 三回戦も黒緑。三ターン目にクレーターを投下され〜という回りに対処しているつもりが次第にジリ貧。なんとか粘って引き分けに持ち込む。
 四回戦も黒緑。三ターン目にクレーターを投下され〜という回りに対処しているつもりが次第にジリ貧。《コスモ・クエイク》のダンスだけでなく相手はプランもガッチリかみ合ってなす術なし。惨敗。
 五回戦も黒緑。三ターン目にクレーターを投下され〜という回りに対処しているつもりが次第にジリ貧。序盤の不利をプランで巻き返したかと思いきや、最後の最後で《生命の門》をトップされる。続く二本目はこちらがクレーターを投下して〜という流れから危うげなく勝利。引き分け。
 六回戦も黒緑。黒主体にタッチ緑といった構成。勝ったと思いきや最後の最後で《ギガンティック・スカルドラゴン》を対処できずに落とす。続く二本目はこちらの《ギガンティック・スカルドラゴン》を相手が対処できずに〜という流れで勝ち。
 もう六戦が無事に終わったというだけで満足というぐらいの憔悴っぷり。あと二つ勝てればマネーフィニッシュもあっただけに悔いは残るものの、結果は結果として受け止めたい。帝王は苦戦を強いられながらも賞金獲得。さすがというべきか。

 決勝前のセレモニーを観て一旦会場を離れる。休息を経て再び会場に向かうとちょうど決勝戦が始まるとのこと。会場内の中継で試合を楽しんだ。

 決勝は黒緑と青緑という対決。黒緑有利の下馬評に違わず、一本目はあっという間に黒緑が取る。あとがない青緑。この段で私たちというか会場内には「やっぱり黒緑なのか」という絶望というか失意の空気が流れていた。それだけに青緑にはがんばって欲しいという無言の訴えがあったのはいうまでもない。
 二本目、クレーターの投下や手札破壊に苦しめられ、挙句の果てに《歌劇場》の向かいに《冥界の通路》まで張られてしまう。虎の子の大型生物も墓地活用と合わせられてポロポロと墓地に送られてしまい敗色ムード。しかし、貯めに貯めたマナを使っての怒涛のプランから《ティラノ》、《ムーン》とつなぎ、黒緑側の《マリアン》では《ムーン》を除去できずに積み。この域で初めてコスト7が役に立つんだと思った。
 三本目、やはり黒緑が先攻し、青緑は防戦一方。能力の後ろ盾を受けながら中央エリアに進みつつ殴る《エリザベス》と《マリアン》。特にも前者は《ミュラー》、《ダミアン》で回収され、断続的に相手に攻め入った。なんとか《歌劇場》を張り巻き返しを狙う青緑。大型降臨で行けるかと期待するも《鉤爪》で《ムーン》は墓地に送られる。
 この強い引きと生物に対する様々な対抗手段については、いままで見た黒緑のそれを凌駕していたように思う。《ダミアン》と《キラー》で8000級まで討ち取れるのは構造上理解できるが、討ち取れるように墓地を肥やしたり、手札に温存するといった部分には学ぶべきところが多かった。また、双方のマナの量も勉強になった。最終的には4〜5スマッシュ受けつつも12〜15マナは確保していた。《クレーター》によってマナを破壊されつつも、このぐらいまで巻き返さないと勝てないんだな〜とか色々ね。

 試合は中央ラインの《歌劇場》を核として進められた。黒緑側は《妖精の風車》と墓地活用を駆使して中〜大型を牽制しつつ前述のドール系でスマッシュを稼ぐ。青緑は生物のサイズを駆使して《歌劇場》から次々と増援を送る。双方が5スマッシュを受け、返しに召喚された生物が2歩進めば試合終了という局面。最後の最後で青緑側はプランから《ハイタイドセイコー/D01》を引きあてた。わたしも帝王も、この軽量生物と次で波状攻撃をかけると思ったが、青緑側は「潰されつつ進軍されたら負ける」と踏んでかプランを更新した。出たのは《シーホースルドルフ/D01》。迷わず相手エリアに召喚されたパワー4000の《ルドルフ》。これを、黒緑側の主力である3000級では処理できなかったということのようだ。
 《ルドルフ》のスマッシュで勝敗は決した。会場の盛り上がりは最頂点に。わたしも帝王も自分のことのように喜んだ。黒緑安定という諦めにも似た心情に光が射したかのようだった。このゲームはまだまだ進化すると思った。プレイヤーの腕でなんとでもなるのだと希望が感じられた。興奮覚めやらぬまま会場を後にした。

 和助氏と再び合流して打ち上げ。わたしは早々に酔いつぶれてしまったが、帝王と和助氏は翌朝まで語り明かしたそうだ。
 翌日は普通に起きて普通に帰宅。無事に新幹線にも乗れたし、無事に家までたどり着いた。なんともはや貴重なネタとなりうる体験となったことは間違いない。
 応援してくれた皆さん、帝王、和助氏、本当にありがとうございました〜。

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