《アポカリプス・デイ》唸る
 3月中頃に参加した大会を最後にしばらーく触っていなかったデュマス。厳密には買い足したが大会に参加する暇なんて無かったというのが正しい。やっとできた休日。久しぶりにという想いを他所(よそ)に前日入る仕事の電話。仕事だから仕方ないとは思いつつ、なんとか間に合わないかと画策。撮影と取材を別のタイミングで行うことで対処することにした。

 ということでなんとか開始時間に会場着。参加は16人、スイスドロー4回戦とのこと。厳密には勝ち抜きなんだが、2本先取制にルール変更されていた。サイドボード使わせろとは言わないが、せめて3戦というのは少し前から提唱していただけに店側の配慮もうかがえる。つか、地方店なんだから、もっとユーザーに手厚いほうがお互い得すると思うな。

 1回戦。同年代のお父さん。真新しい白いスリーブにカードを包み、息子となにがしか話をしている。がんばってねお父さんなのか、お互いがんばろうねだったのかもしれないネ。
 ごめんなさい。2ターン目、マナゾーンに《南風の貴公子ピュゼロ》がキャストされた時点で勝ちを確信してました。
 お父さんのデッキは赤黒で、各種アーマロイドを《暗黒皇女メガリア》様で【スレイヤー】にして場をコントロール…的なコンセプトなのかなと思いました。6ターン超えても直接除去が降らなかったので《母なる大地》から《呪紋の化身》につなぎ、《霊光の化身》で《カース・ペンダント》を寝かせてポクポク殴って1本先取。向こうの心境としてはポクポクどころじゃなかったのかもしれないんだけど。
 で、当然お父さんの表情は曇る。そのうち息子は「勝ったよ」なんて報告しにくるわけよ。「お父さん勝った?」って酷なこと聞くなよ。フォローしきれません…。とはいえ接待もしきれず。ダメなものはダメと知ってくださいと心を鬼にして2本目も取って勝ち。ここから強くなってください。クソゲーとののしってキャッチボールしに川原へ行くのもアリでしょう。また戦えるといいなぁ〜なんてことを思いつつ次の試合。

 2試合目。これまた大きなお友達。相手はコンボデッキ。その心意気や良し。プレイ自体は総じて悪し。《生命と霊力の変換》、《悪魔の契約》で手札を増やし、《母なる大地》で《ハリケーン・クロウラー》を場に出してマナと手札を調整。《ラブ・エルフィン》で呪文コストを軽減し、《生命剥奪》を連打。最後に《大地》で《襲撃者エグゼドライブ》を出して終了となる。
 序盤様子を見つつ、《呪紋の化身》から打撃開始。あと1枚というところでコンボ指導。負けかなと思ったら、相手コンボ中に緑マナが足りなくなるという凡ミス。コンボデッキ使うプレイヤーとして基礎部分が欠落してます。どうせ子ども相手にグダグダと回していたんだろうなと底を知る。2本目はこちらの立ち上がりの悪さに反し、相手は期待通りの展開。動作の度にチェックをいれて「ズルすんなよ」的アピールで牽制。さすがに今度は間違えないだろと投了して3本目に突入。先の試合で始動開始ターンが見切れたので、小型小型小型で殴るスタイルに変更。この辺り《フェアリー・ライフ》を《幻緑の双月》に代えたことが幸いしている。お決まりの事故ったライクな言い訳を聞き流しつつ殴り倒す。スキッリ。

 3試合目。緑単色。《フェアリー・ギフト》から《レベリオン・クワキリ》や《クラウド・メイフライ》などの4マナ圏へと素早くつなぐ。費用対効果に優れた小型生物を交え、断続的な攻撃で勝ちを狙うというもの。《ネオ・スレッジハンマー》をチョイスするあたり脳内構築の緑単と果てしなく構成が似ていたので失笑。誰もが思いつくということだわな。
 1本目、流れるように展開される緑生物群に対するは《光器ユリアーナ》と《青銅の鎧》のみ。《霊光の化身》から《戦いの化身》という順調な回りで希望を見出すも相手の《母なる大地》でチャラにされ、挙句《大昆虫ガイア・マンティス》まで降臨する始末。首の皮一枚のピンチながら、様子見の《メイフライ》の攻撃で《デイ》がトリガー。見事に場は一掃される。ココゾと《霊光の化身》、《呪紋の化身》を展開。緑単の難点は【ブロッカー】がいないことだよね(はーと)。ほどなく相手投了し、2本目へ。
 《光器ユリアーナ》、《戦いの化身》と展開するも、早々に《大昆虫ガイア・マンティス》降臨。そんな時は「マン?」と大きな声で3回も聞き返せば青少年の頬は真っ赤だ。な。
 さて、後続の《メイフライ》を《大地》で《クワキリ》に代えて延命しつつ、生物を並べて《デイ》でのリセットを狙う。と、ドローは《光器ペトローバ》。牽制として《ディフェンス》を装備していた《霊光の化身》を10500に強化して《大昆虫ガイア・マンティス》を返り討つ。さながら怪獣大戦争。この段で場の制圧は完了。(出しても《霊光の化身》でタップされて倒される)《大地》で《呪紋の化身》を出し、総攻撃で勝ち。《デイ》の強さを再確認した試合。

 決勝。相手はボル黒。プレイヤーが幼いのが唯一の救い。つかさ、誰が使っても《無双竜機ボルバルザーク》は強いわけですよ。メーカーは子どもに残された切り札と考えてるのかもしれないけど、強いカードは大きなお友達も使うんヨ。どーなのその辺。
 えと、本題の試合なんですが、マナ加速から大型召喚と思いきや、それほどデカいのが出るわけでもなく。《ディメンジョン・ゲート》から《戦いの化身》をサーチして次のターンに小型を一掃。《ボルバル》を警戒して《霊光の化身》を寝せようと殴ったシールドから《デーモン・ハンド》がトリガー、続く相手のターンにも《ハンド》を打ち込まれて一気にジリ貧。
 まーまー落ち着きなさいよとやや長考。四則演算の末、《ボル》引かれない限りは3ターン延命できますねと《ユリアーナ》を装備品で強化しつつ時間を稼ぐ。延命の甲斐あって、今引き《デイ》でリセット。危なかった…。最後は《呪紋の化身》が3ターン後に勝利をもたらしてくれましたとさ。
 2本目。小型小型小型と並べられ、ポクポク殴られる。心中穏やかではないのだけれど、何事も無かったかのように手札は増えていくわけですよ。再び《ユリアーナ》を装備品で強化して時間を稼ぎ…って実は何も考えずに殴られたら負けてたんだけどさ。流れ作業のデュエルじゃ「詰め」は覚えられないんだよね。ここは経験の差だよ〜んと順調に時間を稼いで《戦いの化身》の召喚に成功。《霊光の化身》に小型生物が吸い込まれ、ほどなく《呪紋の化身》降臨。もう《ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン》か《呪紋の化身》なしじゃ生きていけません。

 ということで8勝1敗で優勝。《進化設計図》ゴチ。

 途中、プレイマナーの悪かった子に注意したんですが、帰りに「さようなら」とあいさつしてくれました。これって単純に「勝った」からであって「負けた」なら、コレは無かったと思う。
 「有言実行」って難しいんだけどさ、ダメはダメって言える環境にしたいね本当。楽しさってのは互いにルールを守ることで保たれるんだってことを覚えて欲しいなーなんて思いながら、賞品のハズレっぷりに凹んだ日曜の午後。

コメント

TEL

最新の日記 一覧

<<  2025年7月  >>
293012345
6789101112
13141516171819
20212223242526
272829303112

お気に入り日記の更新

日記内を検索